ちぃさきもの

よしなしごとを ゆるゆると

『音楽の日』(2019/7/13)

 ひとことにまとめると。

 「震災をきっかけにうまれた音楽番組だということを、改めて感じました。」でしょうか。

 

 誰かをはげますとか応援する、なんていうと面はゆいし押し付けがましくなっちゃうけど、なんとなく「うん、がんばろう」って思える力をもらえる歌やアーティストは、意外なほどたくさんいると思うんですよ。

 それを実感する番組だったなぁと。

 

 昨年は、いつもよりも大きな災害が目立った年だったと思います。

 (じっくり番組を分析しているわけではありませんが)中継でも、そのあたりへの配慮が行き届いていたように見えました。

 オープニングがお客さんを入れた広島会場からの中継だったし。広島だけかなと思ったら、岡山も入ってたし。

 東日本で被害を受けた場所はもちろん、新潟のような過去に災害の多かった場所もケアしてたし。

 (もっとも新潟は、違う意味でも災難がありましたが。。。)

 あんなに見応えのあるソーラン節、こっちまで力をもらえた。あれは北海道ですよね。

 

 そうやって、少しずつ少しずつ被災地をケアしてる番組だなと思ったんですよ。

 

 だから第一部は、長時間放送や中継の意味をかみしめられるというか、納得感がある番組でした。

 第二部は・・・大学生くらいをターゲットにした構成がほとんどなので、第一部で感じたものとはだいぶ違いますけど、まあ例年の年越しでやってるCDTVの夏バージョンと思えば、まあいつも通りですよね。うん。

 

 

 どちらも長時間すぎて、さすがにフルでリアタイはできなかったのですが、それでもかなりの時間帯のBGMにしてました。

 

 演歌・歌謡曲なども適度に入っていて、「あの頃、こんなことがあったな」と思える程度の懐メロも入っていて。

 若者向けの新曲祭じゃないからこそ、番組コンセプトを実感できるなぁと思います。

 

 

 じゃに関連だと。

 今回はデビュー組の飛び道具はあんまりなかったかな。

 

 そりゃ滝様演出を考えたらね。

 やはりあのトンチキっぷりを越えるのは厳しい。

 「どうしてこんなに苦しい」「そりゃ心臓破りの坂をローラースケートで駆け上がったからでしょ」って、誰もがツッコミ入れたよね、あれ(苦笑)

 ああいうツッコミどころまでひっくるめての演出なんでしょうし。

 

 というか、パイセンたちはなんであんなに、どこかの笑ってはいけない番組ちっくだったのかしら。

 あ、河合くんだけは反応違ったけど。

 

 心臓破りの坂疾走は、パイセンたちも「おいおい、マジか!?(笑)」って感じで楽しんでくれてたけど。

 あれがある意味もっとも心がひとつになった瞬間だったような。

 

 腹筋太鼓は、あのカメラワーク、もうちょっと、こう、なんとか……ならんかったんかな。

 

 いや、いちばんの見所を出し惜しみしたいのはわかるのよ。

 ちゃんと金払って会場で見てもらうほうがいいと私も思う。

 見守り隊の表情で見所を想像させるのも、映画の宣伝で客の反応をCMで流すアレと思えば、わからなくはない。

 (とはいえその反応が“笑ってはいけない”になってたから、そこはどうかなとも思うけど。)

 

 ただ、装置が開く途中は、もうちょっと見せてあげても良かったんじゃないかなぁと。

 技法としてどのくらい大変かわからないから、もしかしたらすんごい無茶言ってるかもしれないけど・・・見守り隊の表情メインにしつつ、透け映像重ねるやつ(技法の名前がわからない・汗)でパッカーンギミックを匂わせるとか。

 そんなん、無理だったかなぁと。

 

 

 腹筋太鼓の大変さをもっとも知り尽くしてる健くんがいちばん最後まで拍手してたの胸アツ。

 でも演奏終わってもクルクルとプルプルがなっかなか終われないのはめっさシュール。

 体力厳しくて潰れて、亀に声援受けてたラウールのことを考えると、本番でもキープはあんなに長くなかった、ってことだもんね。

 

 

 いろいろありつつ、総じておもろかったよ。うん。それに尽きるね。

 

 

 

 Jフレ組のなかいくん構いっぷりとか、さらっとSMAP話を入れられるのとか見てると、やはりニーズと技術……!と、思う。

 

 そして、やはりJフレ組なTOKIOの25周年が少しでも本人たちとFCの皆さまにやさしいものになってくれればいいな、とわずかばかりでも思いを馳せる日にもなるのです。