ちぃさきもの

よしなしごとを ゆるゆると

「わかります?」

 最近苦手度があがっている一言です。

 

 

 ここ1~2年でよくテレビに出てる丸山桂里奈さんがしゃべるたびに口癖のように言ってる一言なんですが。

 

 最近、この人の「わかります?」「わからん」が笑いの定番パターンとして流れてくるバラエティ番組が増えすぎて、ちょっとイヤだなぁって。

 

 

 私は、「わかりますか?」って、けっこう意味の重たい一言だと思ってるので、ホイホイ聞いてしまうことに、かなりの抵抗があるんです。

 

 

 「わかる」って、けっこう重たい言葉だと思うんですよ。

 

 わかる=理解する、なので、細かいところまで自分でしっかり説明ができるレベルまで理解したときしかyesと言えない……と思っているので、そんなにホイホイ気軽に使える一言だと思えないんです。

 

 それに「わかりますか?」って、例えば先生とか、教える側の人が使う言い回しといいますか、教わる/聞く側が(絶対に)理解しなければいけないものに対して使われることが多いんですよね。仕事の連絡とかでもそうですけど。

 

 だから、「わかります?」って一言に、私は「理解できなきゃいけないものなんだから、当然理解できるでしょ?理解できないって、どういうこと?」みたいなプレッシャーをどこかで感じてしまうんです。

 

 

 もちろん私も、あんまりしゃべりの達者なほうではないので、伝達度を確認したくなることはあるんですよ。

 「正直理解はできないが、そういう感覚が存在することだけは承知した」が落としどころになる話題も少なくないですし。

 

 こんな書き方すると、「普段どんな話しとんねん!」ってツッコまれそうですけど・・・(苦笑)

 

 例えば。

 人と接することが大好きな、外向性しか持ってない人はわりと「人と話せば元気になるのが当然」という感覚を持っている人が多くて。日本では、そういうタイプばかりが出世街道にいるもので、上司筋になることが多いんですけど。そういう人に「あなたは外向性の人だから人と話すこと自体が元気の源になる。でも、どんなに楽しくても仲の良い相手でも、人と接すること自体がチャージできるエネルギーよりも放出するエネルギーが多い人も存在する。そういう人はひとりでじっくりエネルギー回復する。」って説明するときとかね。

 そんな人(交流してもチャージできない人)がいること自体が信じられない!そんな人間ホントに存在するのか!?って反応されること、むちゃくちゃ多いんですよね。

 だから「あなたには存在しない感覚だからその感覚が理解なんかできない、というのはわかる。だから理解も納得もしなくていい。でも、そういう存在もいるって事実だけは認識してほしい。」って伝え方をすることが多くて。

 (もちろん、実際に伝えるときは、もっとオブラートに包みますけどね。)

 

 そういうときって「(ニュアンスだけでも)伝わってますか?」とか「そういう感覚はお持ちではない?」とか、理解できないことへの逃げ道のある聞き方をすることが多いんですよね。

 

 

 だから、「わかります?」って聞き方は、相手に圧をかけて詰め寄るみたいで、好きじゃないな~って。

 

 

 わかります?(笑)