ちぃさきもの

よしなしごとを ゆるゆると

そりゃ配信は避けられないけど

 こんな記事回ってきて。

 

www.barks.jp

 

 まあたしかに、そんなもんよね。

 

 CDも配信も、それぞれなりの良さはあると思うし、配信は避けられない課題だけど。

 CDを手元に置くことの良さは、実感しないと伝わりにくいしなぁ。

 

 

 この記事だと、固定ファンが見る前から高評価ボタン推したり聞くかどうかは二の次でCD買ったりするのをアイドル的な売れ方って扱いしてて、あんまりいい印象を持ってないみたいなんだけど。

 

 その理論でいくと、どんなアーティストにもついてる固定ファンも全部ドルヲタ扱いみたいになっちゃわないかな?大丈夫?ってちょっと心配になる。

 日本ではドルヲタって差別用語みたいに思ってる人がいまだに少なくないから。

 余計なお世話だけどね。

 

 

 CDバブルが異常だったとか。

 なんでもかんでもCDの売り上げ予測で決まるのってどうなの?ってところはそれ以外の売り方を模索する立場ならそうなるよねと賛同しますけど。

 

 CDが何枚売れるはずだから予算はこれだけ、という算段そのものが悪いとは思ってなくて。

 他にどこで回収できるかがちゃんと出せるなら、それにのっとってやっていく仕組みを作ればいいと思います。

 配信なのかライブツアーなのか物販(ツアーグッズやキャラグッズ)なのか、あるいはテレビや舞台の出演料のようなまったく別の方法なのかは存じませんが。

 

 

 わざわざお金を払って聞くこと自体へのハードルの下げ方ももちろんんだけど、自分の手元に置くことへの価値を感じてない人は増えたんだろうなと思います。

 

 たしかに1990年代って、異常なまでにCDが売れた時代だけど、音楽を聴く方法自体は別にCDしかなかったわけじゃなくて。

 

 ビデオもCDラジカセも普通に一般家庭にあったものだから、テレビやラジオの番組で流れれば無料で聞けたし、テレビの録画とかラジオの録音とかで手元に置くこともできなくはなかった。

 でもラジオ特有の雑音やら紹介する声とか会場の悲鳴やら拍手やらが入っていないクリアな音で聞きたいと思ってくれる人が多かったり。

 カラオケが流行ってたから、CDにしか入ってないインストも活用してる人がけっこういたり。

 

 CDはCDで違う楽しみ方をするために買ってた人が少なくなかったと思うのです。

 

 

 配信もいいところはあると思いますけどね。

 ただ、それを中心に据えてる人たちは、そこまで気前良くないというかなんというか。

 

 アーティストのファンや音楽自体の愛好家以外は、「この1曲だけで安く済むほうがいい」って人のほうが圧倒的に多いと思うんですよね。

 

 

 CDを手元に置くことの利点や価値(付加価値を含む)を見出している人はそっちを買うだろうし。

 

 それよりも、収納とかいろんな条件との掛け合いで配信のほうがと思っていればそちらを選ぶでしょうし。

 

 

 というか。

 ネット視聴って逆に有料コンテンツと思われてないことが多いので、そこの意識を変えるにはどうするか?って話が先に来るんじゃないかな?という気がしています。

 

 いかに聞いてもらうかは、手段さえあればクリアできるのよ。無料で出せばそこそこ聞いてもらえる可能性は高い。ゴリ押しだろうがなんだろうが。

 

 でも、お金を出して買ってもらえるかの話になると、コンテンツはお金を払うものという意識がどの程度あるかの話になるというか、そこをクリアできないことにはいくら配信が手軽で1曲からで安かろうと、購入してもらうこと自体がかなりハードル高いと思うんですよね。

 

 例えば映画だってなんだって、高いと思ってる人が多くて、お金出すことを渋る人がどんどん増えてるわけで。

 (そこは給料上がらないのに税金はガンガン上がって可処分所得が目減りし続けてるという平均的日本人の現状を無視して考えることはできないとも思うけど。)

 

 

 別に、CD販売を蹴落としたからって配信購入者が増えるわけじゃないでしょ。

 というか、そもそも同じ業界で潰し合いしても先細りするだけなのに、どうするんだろう?という素朴な疑問を持ちますね。

 どちらかというと、タピオカちゃんたちにその1杯を配信数曲に使ってみませんか?のほうがまだ音楽業界の未来という意味での可能性はある気がしてます。

 

 

 うまく言えないけど、な~んか、考え方やアプローチが違う気がするんだよなぁ。