Full Circleに寄せて
一言で表すと「解釈一致」です。
ワンカメとループによるFull Circle。
そして、昨年作られたMVということもあるのかもしれませんが、26年目の活動はエクストラステージと言うかボーナストラックと言うかアンコールに応えてくれたというか、そんな気分になりました。
なんとなくね、彼らは6を逆書きして、ようやく円の部分を描き終わったように見えているのです。
全体的には、こんな感じかなと。
うまく言えないけど、こんなイメージなのです。
それから、この「6」は画面での見やすさとかを意識したのでこのカラーリングなのですが、本当は様々な色を重ねて作られていると思ってます。彼らのグループとして、個々としての活動や思いが塗り重ねられているというか。
それでね。光の場合は、色を重ねていくと透明に、つまり「クリア」になっていくんですよね。
クリアになった光に向かい進んでいくこれからの彼らの未来と、グループとして円環を作り、彼らの意志で綺麗な形に収めることと。
そういうものを見ている気分になるのです。25周年ライブは、だからこその、あの2曲をFC会員にだけ見せたのかな……と。
あと、これは以前から何度か言っているのですが。
私は、今の彼らの関係性は、お互いの背中を預け合い、背中合わせのスクラムで大事なものを囲んで護りあっているような関係だと思っています。
当初は何度も後ろを振り返ったりきょろきょろしたりしてたでしょうけれど、背中に仲間がいる感覚を信じられるようになったんじゃないかと。
同じ方向を見ているというよりは、同じ根っこを大事にしているというのかしら。
その背中合わせから、2021年11月1日を経てそれぞれが一歩ずつ前に進んでいくと思うのですが、私のイメージがそれなので、彼らの感覚的には今までとあまり変わらないんだろうなと。今は、そんな気がしてしまうのです。
3月のあの日は、ショックと言うか「ああ……そうか。うん。うん……そうだよね」と納得はしつつ血の気が失せて寒気が止まらない。そんな状態が何日も続いて戻らないような感覚でした。嘆くとか泣きわめくとか、そういう感覚はまったくなかったんです。
ずっと、ひとりでもいなくなるならV6ではないという考えを発信してくれていたし、よくある意見の相違とか仲違いみたいなものとも思えなかったし。だってそれで崩れるなら、とっくに破綻してるだろうと思ってたから。
それと同時に、わずかに感じていた違和感への「ああ、こういうことか」という納得もあって。
それからは、近しい存在との死別を経験したときの感覚に近いというか、「自分にできることは納得するとかしないとかじゃない。そんなの関係なく事実は事実として存在するし、日常も存在してる。とにかく前に進むしかない」という、悲壮感に似て非なる感覚に近かったかな。後追いって選択肢も選べなかったしね。
でまぁ、そこからいろいろ考えたり一喜一憂したり厭世観を強くしたり。なんだかんだで上記の考え方に落ち着いてきた、という感じですね。
だから、「Full Circleは映像込みで、私が出した回答のひとつ」ではあるのかなと。
今はそう考えております。