どこに価値を置くか
なんかめんどくさいタイトルつけましたが。。。
なんでこんなに高いんですか?とアメリカのバイヤーから聞かれた。とうとうここまで来たかという感じ。中国から仕入れたら5ドルで仕入れできるのにと。模倣品の背景や自分たちの歴史の説明をしつつ、半世紀以上前に購入された自社他社とわず製品の修理や問い合わせをうけるのが私たちのブランドであり
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
今後100年続けていく覚悟と責任をもっていることが私たちの価値ですとお伝えしました。
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
似たようなもんなら安いほうがいいじゃないか?と言われたらそれまでだけど、何に対してお金を払うかというのは自身の表明でもあるから、推しと一緒に年をとっていくって感覚で商いをしたいものですね。
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
中国や台湾の鉄瓶工場ってもとは機械鋳物メーカーだったりして、ヨーロッパのバイヤーと市場を拡大していったわけなんだけど、もはやそれが価格の基準になってるし、日本製ということも忘れ去られてきたというのが現状ですね。その割にJapanese styleと名乗ると言う
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
あつく語ったけど、でも鉄は鉄ですよね?ときたので、んなこと言ったら革のバッグならどれでもいいんかい?という話
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
ただ、大抵問い合わせまでいたらず終わるから何が違うんだろう?と素朴な疑問を言ってくれるだけでもありがたいよ。見積りだしても既読スルーのほうが圧倒的に多いもの。
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
南部鉄器の製法は一つではないので、うちで出してるのはこの価格でも普及品です。もっと良いもの買おうとおもったら少なくとも5万-10万
— 菊地海人|南部鉄器工房及富 (@kaito_kiku327) 2021年9月17日
安かろうなものがいいならそちらに行けばいいけれど……なんだけど、いわゆるハイブランドとか伝統品にあたるものは、修繕も含めたお値段になってるものだよねぇ。
このバイヤーさんが本当に知らなかったのか、これで大幅値下げされればめっけもんくらいの感覚で言ったのかは知らんけどね。
ただ、アナタ知識とか頭の回転を売ってるんじゃないの? って立場の人はわりとこういう発言しがちだよなぁと思い返してしまうエピソードでもあったりして。
私がそういうエピソード聞くことが多いのはコンサルかな。あくまでもステレオタイプのひとつだけど、例えば「リストラはとりあえず人を減らして人件費削ればすべてうまくいく」的な価値観の人がそういう発言するのをよく見るんですよ。
その発言って正直、その人がする提案の価値を著しく下げるんだよね。
結果発表~~! でこれでもかとうんちく語って不正解の人的なメッキ感がえぐいと言いますか。
ま、あくまでもその人がどこにどんな価値を見出すか、どの価値に対してお金出したいかって話ではあるんですけどね。