心構え
お互いの意識や対応を含めて、いろいろ考えられることはありそうです。
我々は公演中止を選びましたが、エンタメの力を信じ公演を行う団体もいます。どちらが正しいとかではなく、それぞれの決断を尊重できますよう。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
そしてもし公演を行うなら感染防止を防ぐためにどうしたらいいのか、普通の人よりちょっとだけ細菌・ウイルスに詳しい父に話を聞きました。
まず前提として言われたのは
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
「最大の対策は、舞台に最も反するけど『人混みを避けること』と『閉鎖空間には行かない』。でもそれだとそもそもがダメだから、あくまで感染する可能性を下げる話だからな。『これをすれば大丈夫』じゃなく、『これくらいしないと』と思え」と言われました。
①お客様に『石鹸で手洗い』をさせる
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
アルコール消毒は石鹸で手洗いがどうしても出来ない場合の次善策なので、一番効果があるのは石鹸で手洗いをさせた後にアルコール消毒がベスト。
「でも小さい劇場は難しい…」
「それはわかってる。大切なのは開催側が『意識をすること』だ。」
「これを知っておくことで『どうにか出来ないかな』と意識をさせる。もしかしたら導線が作れるかもしれんし、入口に『是非手洗いをしてください』と紙を貼るだけでも違うだろ。考えれば何かしらのアイデアが出る。だが意識がなければそれもできない。」
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
②キャスト・スタッフは『石鹸で手洗い』と『うがい』を徹底する
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
お客様に強制力がないのは仕方ないが、開催側は徹底させる。劇場入り、休憩、開演直前、終演後…スキがあったら手を洗う。これも「意識をすること」が大事。
小道具を触る→手洗い→小道具を触る→目や鼻をこする
これもうアウト。
③手を触れる場所を洗剤or消毒薬で拭く
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
人が手を触れる可能性があるところを徹底的に拭くこと。
ここで大切なのは「乾拭き」でも「水拭き」でもダメで、消毒薬か、なければ家庭用の中性洗剤で拭くこと。拭いた場所が「濡れていること」が大事で、濡れている間に消毒される。これが雲泥の差だという。
【水拭きではダメな理由】
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
例えば1億の細菌・ウィルスがある場所を清掃するとざっくりどれくらい残るのか。
水洗い…約1200万
次亜塩素酸…約6万5千
洗剤…約600ちょい
洗剤+次亜塩素酸…約50
これくらい違う。だから水拭きではなく洗剤拭き、手洗いも水洗いじゃなく石鹸を使うことが大事。
④換気は「外の空気」を入れる。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
劇場の扉を開けただけではほとんど換気にならない。ロビーの中は「閉鎖空間」の一つと考える。休憩中は外の空気を入れることが大事。
「下にものすごく潜って外気が入らないところは?」
「(搬入口などの)大道具とか入れる所があるだろ。空気の『道』を作れ。」
基本的に感染は
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
接触感染
飛沫感染
空気感染
の3つ。で、今回のウィルスはというと「エアロゾル感染」という。
「エアロゾル感染って?」
「具体的な定義は実は曖昧。ただ、飛沫感染より強く空気感染より弱いと思えばいい。
飛沫感染よりはよく飛ぶから、飛沫感染の予防よりしっかり対策を練る。」
「空気清浄機は?」
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
「理想は『加湿』がついているのがベスト。あと、ウィルス対策をしている空気清浄機ならいいが、ガバガバな空気清浄機だとウィルスは素通りする。一般細菌や真菌と違ってウィルスは圧倒的に『小さい』ということを覚えておくこと。あとこの記事見とけ。」https://t.co/MXcPWXFilT
「日本人は『水神話』のようなものがあり、水でわりと何でも落ちると思っている。手洗いも今までは水だけという人が多かっただろう。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
が、実際は水で汚れが落ちるのは8割程度。普段ならそれでもいいかもしれんが、今回だと2割でも残ったらアウトだろ?だからこの世に消毒薬や洗剤・石鹸がある。
「8割落ちます!」は「2割残ります!」と同義語だ。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
これが97%とかだと結構落ちているようにみえるが、
対象菌を「99.99%」落として初めて除菌の対象となる「サニタイザー」と言われる。(100%は「ディスインフェクタント」というらしい)
範囲の判断は各々に任せるが、数字のトリックに騙されるな。
「マスクは?」
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
「配れればベストだけど入手困難だろうからそもそもの役割を言っておく。マスクは感染してる側の飛沫を防ぐのが最大の効果で、外からの侵入を防ぐものではない。さっきも言ったがウィルスは小さいから余裕で入ってくる。用意できない場合は清掃を徹底しろ。これも『意識すること』だ」
「場所によってはサーモグラフィとかでお客様の体調を判断したりしてるけど」
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
「それはすげえ。でもお客様の倫理観はコントロールできない。熱出てなくても体調悪い人もいるから。こればかりは委ねるしかない。だが開催側の危機感はコントロールできる。だから『意識をする』ことが大事だ。」
最後に、
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
「開催に関しての是非は俺の言うことじゃない。いろんな事情があるから、責任なく決行するところは論外だが寧ろ覚悟と責任を持って開催するところは応援してやれ。
だが、感染のリスクを下げたお前たちは偉い。褒められるべきだ。他が誰も褒めないだろうが俺が褒めてやる。お前たちは偉い。」
「あと演劇界で菌・ウィルスに詳しい人は少ないだろうから、必要ならお前が行って説明しろ。プロの除菌対策が出来なくても『意識をさせる』ことが大事だ。」
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
というわけで、もし対策でお困りの方話を聞きたい方、いらっしゃいましたらご連絡ください。
私でよければご説明・ご助力させていただきます。
エンタメ業界が世の中に役立てるというのが使命なら、わかる人が助力すればいいのです。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
私今週・来週暇になったし。
そして父は業務用洗剤・除菌剤・清掃備品のメーカー経営者です。(医療環境管理士持ち)
「ウチの洗剤がベストだけど(笑)、まずは自分の慣れてる洗剤を使うことだ」とのこと。
この世界に身を置くものとして、この時期に、そしてコロナが落ち着いたら改めて盛り上がるために。
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
公演とは違う形で立ち上がれるなら、私も力になりたい。
頑張っていきましょう。
ご指摘いただきましたが、「感染防止を防ぐ」というのは間違いです。これだと感染し放題になる!
— 矢部亮 (@yabeMAP) 2020年3月17日
そして手洗い後、消毒液使用後などは「出来るだけ乾燥させること」が大事です。
これは私の説明抜けですね。
他にも「この方がいいよ」と詳しい方いれば教えてください。みんなで共有しましょう。
丁寧にありがとうございます
— インディ (@masudahiro35) 2020年3月18日
医療関係者 兼 オタクです
蛇足ですが
①お父様に
次亜塩素酸ナトリウムの濃度について
ご確認お願いします
当方 0.02%を環境に用いております
②手袋の使用はいかがでしょうか?
まだそこまで品薄ではないようですしこまめに替えるなど
お互いに乗り切りましょう
③の手を触れる所を具体的に挙げていきましょう。
— いとまき (@itomakimanta) 2020年3月18日
ドアノブ、スイッチ、手摺り、「蛇口」、「スマホ!」
無限にありそうですが。
スイッチやスマホは壊さない範囲で。
情報ありがとうございます。
— ののじん (@nonojin) 2020年3月18日
近距離での会話による飛沫感染の防止にあまり触れられていない印象があります。
受付、休憩時間、物販等そういうシチュエーションが多い現場ではないかと。
無言で観劇してる最中より、それ以外の時間の方がリスク高いかもと思ったりもしてます。
すごくよく纏めて頂いて有難うございます✨
— @imai@Gt. (@imaishiki) 2020年3月18日
一点だけ、今回のウイルスは接触と飛沫感染が主な経路であるかと思います。エアロゾルが発生しやすい状況は気管挿管等ですが日常的にはかなり特殊な状況かと。こちらのツイートの主旨は「意識化する」であると思いましたがどうしても気になり😣すみません🙇