行動に移すには
コロナウイルス感染症でニュースの多くが埋まる最近の少し不安定な雰囲気は、なんだか災害後の雰囲気に似ている。災害後に大切なのは日常を取り戻すこと、回復すること。予防接種業務や通常診療を粛々とこなすこと。
— 教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪ (@oshietedoctor) 2020年2月20日
こんなときこそ普段通りの業務を心がけようと思います。
ニュースで出てくる人数が感染者数と死亡者数だけで、回復情報や重症度情報(?)がほぼないから、なおさら不安を煽られてるんでしょうね。
なんとなく、一度罹患したら最期……みたいなイメージを作られてる。
なんて言うか、伝え方が震災とか大規模火災の死亡者情報と同じだなぁと思ったのですよ。
よくなることがないイメージと結び付く伝え方だなと。
私たちがほしいのは、罹患を防ぐ方法、罹患したらどうすればいいか、どの程度の症状があらわれるのか(最大値だけじゃなく標準偏差情報がほしい、って意味なのですが)、みたいな情報なんですよね。
「どこの都道府県で患者ののべ人数が何人になった」「何人死亡した」って情報に意味がないわけではないけれど。
身も蓋もないけど、それを聞いたところで「もっと気を付ける」という精神論以外の対応がないので。
できれば、私たちのような医療のドシロウトが正しい行動(わりと正しめの行動)に移せるような情報が聞きたいなと思います。
皆が手洗いうがいを徹底するようになって、来院するインフルエンザ患者が消滅した、なんて笑えない笑い話も出てきてるようですが。
インフルエンザと違って流行の終わりが見えないのが、いちばん怖いです。