ちぃさきもの

よしなしごとを ゆるゆると

食パンのシンプルトースト

 ここ3か月くらい、そんなテーマの放送をぱらぱら見かけます。

 

 いわゆる喫茶店のモーニングとかに出てくるような、食パンをトースターで焼いてバターをのせるだけのシンプルなトーストの話。

 

 ・・・の、はずなんですが。

 

 おいしいトーストの作り方として紹介されるのが、どうにもピントがずれてるというかなんというか。

 

 だいたい、こんな感じで作り方紹介されてるよな~というイメージで語りますけど。

 (パンスキー同盟さんには「ここはもっとこう!」みたいにツッコまれるだろうけど、あくまでもイメージです。)

 

  1. 切り分ける前の食パン1斤を用意します。
  2. しっかり分厚めに切りましょう。
  3. 厚みの真ん中あたりまで3x3の切り込みを入れます。
  4. 焼きます。
  5. 切り込みにバターを入れて一口サイズにちぎりながら食べます。
    しみこむバターが美味しいです。

 

 ・・・みたいな?(苦笑)

 

 まず専門のパン屋に行かないと手に入らない食パンを手に入れなさいと言われる時点でハードル高いんですけど?からスタートするんですよね。

 だから「発信者側がパン好きなのはわかったから!レベル一般人に合わせて?」みたいな気分になることが多くて。

 

 こっちが知りたいのは「スーパーで売ってる、それこそ1袋100円程度の食パンをトーストしただけで美味しく食べる方法」だよなぁと。

 

 

 私自身は、トーストにするならそのへんのスーパーで買ってきた4枚切り食パンを素直に焼くんですけどね。

 

 

 昔、トーストって嫌いだったんですよ。

 

 関東に住んでたこどもの頃は、両親がごはん党だったので、めったに食卓にパンが出てくることはなくて。

 (給食でパン出てくるからというのもあるとは思いますが。)

 学校行事の都合とかでサンドイッチを大量に作らなきゃいけないとき、翌日に余ったパンを食べるくらいだったのですが。

 

 サンドイッチ用なので、だいたい8枚切りで、トースターでどう焼いても美味しいものにはならなくて。

 トーストは、「やたら硬くて焦げてて、食べたら口の中が痛くなるから、急いで水分を口の中に入れて流し込みただ腹を膨らませるためだけに存在するもの」だと思ってたんですよ。

 (パンが硬いことに魅力を感じてないから、なおさらそう思ってたのはあります。)

 

 まあ、この考え方は関西に移って4枚切りの食パンでトーストが作れるようになってから変わったんですけどね。

 おや食パンでもちゃんと小麦が美味いじゃないか!と思えたので。

 

 材料選んでちゃんとすれば美味しいトースト作れるんだなと。

 

 

 となると。

 

 4枚/5枚/6枚切りの食パンそれぞれで美味しいトーストにする方法はきっと違うはず!・・・なんだけど。

 そこに言及するパンシェルジュさんは見かけたことがなくて。

 

 正直、「その理論で行くと4枚切りを売ってない地方の人は専門店で食パンを買わないと本当に美味しいシンプルトーストは食べられない」という結論しか出ないんじゃないの?と。

 

 時短節約料理がもてはやされるなら、シンプルトーストもその観点で美味しく作ってみればいいのになぁ、なんて思ってしまうのです。

 準備の時点で「しっかりお金を出して専門店で美味しい食パンを用意します」からスタートされちゃうのは、ビンボー庶民にはけっこうキツいのです。

 ありていに言ってしまうと、チラシとにらめっこして1円でも安い食材を追い求める主婦目線の美味しいトースト作りが見てみたい、ってことなんですけど。

 

 そういう意味では『新説 所JAPAN』でやってた「耳と中身で焼ける時間に差があるから、焼き上がりのムラをなくすため、耳に沿って包丁で切り込みを入れてから焼いてください。耳はカリカリのラスク食感になります。中身はもっちり食感を楽しみましょう。」なやつが一番有益だったかなぁ。

 

 

 まぁ実際に薄切り食パンのトーストを、という話になると、トーストはトーストでもいろいろ乗っけたおかず感の強いものをご提案されそうな気はしますけどね。

 

 

 

 こんなぐだぐだ語ってしまったけれど。

 

 もしや世間はお金をかけられるパン好きがとても多くて、私の感覚がみみっちいだけですかね?